うちのわんこ、ボーダーコリー・クレマです。

自分が17年前、行動学の勉強をする際に、しつけレベルの難易度が高い犬種がボーダーコリーだと知りました。
きちんとしつけが出来れば最高に頭が良い反面、しつけを間違えると問題行動が多いので有名です。

たくさんの犬種と生活をしてきたわたくしもボーダーコリー未体験です。
行動学の勉強をするなら、実際に難易度が高い子犬を育ててみないと、診察での説明に説得力がありません。
そこで、縁がありまして、ブリーダーさんから直接ボーダーコリーの子犬をお迎えをして家族になりました。

(まだ子犬時代のクレマです。小さい!)
まだ当時は独身独り身でしたので、出勤時もわんこと一緒に通勤でした。
自分のスポーツカーでも助手席に良い子に座って通勤です。

当時から長い月日が経過して、わたくしの環境も色々と変わりました。
勤務医から、院長職になり、さらに開業医になり、最近は新病院の建築移転したり。

結婚して家族も増えて、子供たちも成長して、クレマと一緒に遊んだり。

どんなときもクレマはずっと一緒に横にいてくれました。
しかし悔しいことに、わんこの寿命は人間よりも短いという現実もあります。
さらにクレマには、口腔内腫瘍が数年前に見つかりました。
口腔内腫瘍、悪性のケースが高い、進行が早い事が多い、正直厳しい状況でした。
なんとか口腔内の腫瘍は無事に摘出しましたが、他にも心臓病、てんかん発作なども有り、病気と闘いながら数年。
日によっては元気に走り回る姿もあり、でも治療に苦戦する日々も。
わたくしの立場で、このような発言はいけないのですが、わんこの終わりは考えたくないです。
出来ればずっと一緒にいたい。
でもいつか来る終わり、覚悟はしているつもりでした。
先日、残念ですが、うちのクレマにもお迎えが来てしまいました。
亡くなってからこのblogを書くまで、数ヶ月〜半年かかってしまい、お恥ずかしい話ですが、相当泣きました。
わんこにも気持ちがあると思ってます。
尻尾を振って甘えてきたり、おもちゃをもって遊ぼうよと来ることもあったり、お腹が空くと合図してきたり、日によって気分も上がったり落ちたり。
犬が人間のことをよーく見て行動している姿は、犬にも心と気持ちがある証拠だと思ってます。
我々も、毎日一緒にわんこと生活して過ごすと、人間の家族と同じ感情にもなりますし、嬉しい気持ちも悲しい気持ちも生まれます。
わたくしに出来る事って何だろう、と考える事が日々あります。
意識しているベースは、わんこにゃんことの時間を大切に過ごしてもらえるご提案なのかも知れません。
治療も予防もしつけの相談もそうですが、貴重な時間を安心して過ごせる方法を一緒にご相談・ご提案できる獣医師であることが、わたくしの役目かと思ってます。
この心構えを大切に、今後も犬猫とその家族の気持ちを理解できるような診察を頑張りたいと思います。
by クレマと遊んでくれた方々有難う御座いました。スタッフM

posted by clema at 01:00
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スタッフM・個人的なこと